こんにちは。もこです。
今回は、私が愛してやまないゲームボーイカラーのソフト「かわいいペットショップ物語」をご紹介します!
パッケージからしていかにも子ども向けといった感じですが、侮るなかれ、大人でも楽しめるややぶっ飛びめのストーリーとやりこみ要素たっぷりの育成RPGなのです!
- 動物などの育成ゲームが好き
- リアルな3Dよりドット絵の可愛いイラストが好き
- 依頼をコツコツ解決していくゲームが好き
- テイム(捕獲)やアイテムの合成システムが好き
- ゲームはやっぱりRPG派!
こんな方には必ず刺さるものがあるはずなので、ぜひご覧ください!
ソフトへの思い入れ~詳細はよって方は飛ばしてね~
以前ゲームボーイカラーを四苦八苦しながら修理する記事を書きましたが、なんであんなに頑張ったかというと、これをもう一度遊びたかったからなんです!
ポケモンに関してはリメイクもVC化もされていて、もちろん思い入れは人一倍ありましたが遊ぼうと思えばいつでも遊べたんです。
でも!これは!そうもいかなかったので!
無事に本体が直ってゲームが起動出来た時の感動はすごかったです。
もはやスタート画面で泣けそう…!
このゲームに出会ったのは、小学校のクラスメイト宅。
この頃すでにゲームで遊ぶために外に出かけるのが習慣となっていた私ですが、その中でも特にたくさんお世話になった友人にしょっちゅう借りては遊んでいました。
しかし父の仕事の都合で引っ越すこととなり、泣く泣くゲームと友人とお別れすることに。
その後色々なゲームを遊ぶも
ふとした瞬間に懐かしくなっては遊べない現実に凹み…
近隣のゲームショップを探しては見つからなくて凹み…
を繰り返していました。
そんなこんなで何年も経ち、中学生になってしばらくしたある日。自分一人では行けない遠めのリユースショップに行く機会があり、そこで運命の再会を果たしたのです!わー!
箱も取説もきれいに揃っていて、税込1600円でした。
当時のお小遣い(月数百円)を思えばなかなかの高額です。
一緒にいた友人には「え?中学生にもなってそんな子どもっぽいゲームにお金使うの??」
とドン引かれましたがお構いなしにレジに走りましたね。
中学生になってからも楽しめたし、大人になってからでも十分楽しい。
たぶんおばあちゃんになってからも、遊べる環境と身体があるうちは時々思い出しては遊ぶでしょう。
わたしにとってそんなゲームです。
はい、お付き合いありがとうございました!
次からやっとゲーム詳細です!
主な登場人物
・主人公の女の子:推定年齢6~8才くらい。デフォルト名はありません。
・キュースケ、ニボシ、ブンジ:ペットショップで飼われている九官鳥と猫と犬。しゃべる。
・おばあちゃん:主人公と暮らしているおばあちゃん。
・町の住人:ペットショップに依頼をしてくる人々。小さな子ども、ギャル、セレブなマダムにおじいちゃんなど、バリエーション豊富。
あらすじ
物語は、主人公と暮らしていたおばあちゃんが難病に侵されるというなかなかショッキングなところから始まります。
しかもそれが「歩いたり運動すると体が弱っていく」病態の「あんたいびょう」という名前の病気で、特効薬の材料はとても珍しくどこにあるかわからないと告げられます。
その後、おばあちゃんの代わりにペットショップを一人で運営することに。
住人の依頼をこなしていくうちにおばあちゃんの病気を治す手がかりが見つかり、さらに詳しい情報を得るために依頼の幅を広げていきます。
最終的には心も体も鍛え上げたペットと共に、特効薬の材料を手に入れるべく海に浮かぶ謎の孤島で4つの試練に挑戦する、という結構壮大なストーリーです。(大人は笑っていいところ)
ゲームシステム
ゲームはペットショップと各地にある町を行き来して進めていきます。
ペットショップの運営
「ペットショップ」といっても現実世界のそれとはだいぶ様子が違っていて、お客さんからの依頼は野生のどうぶつを捕獲したり、薬を調合したり、どうぶつを育成して毎週開かれる大会で優勝させたりなど様々。
ペットショップとは(哲学)
お店番をする他、広場にある掲示板から依頼を選んで引き受けることも出来ます。
依頼の数をこなしていくと、ペットショップの評判が上がっていきます。
評判が上がるとお客さんの数が増えたり、行動可能範囲が広がったり、1日にどうぶつを育成出来る回数が増えたりする他、ストーリーの進捗にも関わってきます。
各地の町
主人公が住んでいるのはリボンタウン。
その他にグリーンタウン、リッチタウン、スノータウン、バナナタウンの4つがあり、飛行機や徒歩で移動出来ます。
ストーリーに関わるのはもちろん、それぞれの町周辺にしか出現しないどうぶつもいます。
フィールドマップ
町の外は、へいち、もり、やま、せつげん、さばく など、様々な地形で構成されていて、それぞれで出現するどうぶつが変わります。
どうぶつを探すのも、薬の調合のための材料を探すのもフィールドマップ上ですることになるのですが、一歩進む度に時間が経過していくので、場合によっては子ども向けゲームらしからぬ時間管理能力が求められます。
ちなみに、夜の行動時間が終わるとテントを張って野宿です。
ょぅι゛ょっょぃ。
やり込み要素がたくさん!
捕獲
手順は簡単で
どうぶつとエンカウント
→限界まで近づく
→餌をあげるか、連れ歩いているペットに仲間入りを交渉してもらう
→捕獲
という流れです。
ところがこれがなかなか慣れないと難しく、どうぶつの種類によっては距離がめちゃくちゃ長くなったり、仲間になってくれるどうぶつの選択肢が少ないものがいたりします。
どうぶつに感づかれると近づく度に逃げる確率が上がっていくので、その辺りも気をつけないといけません。
仲間になりやすいどうぶつの法則や好みのエサを把握してからが本番。
捕まえられるどうぶつは全部で38種類で、定番の犬や猫に加えて、プレーリードッグやウミガメなんかも捕まえられます。
良い子はリアルで真似しないでね。
また、どうぶつは稀に子どもの姿で現れることがあります。
どれもみんな可愛らしいのですが、私のイチオシはアザラシの子ども!
子どもはしばらく経つと大人になります。
ペットショップそっちのけで牧場全部レアどうぶつの子どもで埋めるチャレンジとかすごく楽しい。
育成
捕まえたり、お客さんから預かったどうぶつはペットショップの裏の牧場で育成することが出来ます。
パラメーターはしつけで上げられるはやさ、ちから、かしこさ、かわいさの4つと、お世話する度に変わる空腹度となつき度があります。
例えばうさぎ類は、はやさが上がりやすく、カメ類はちからが上がりやすいなどの傾向があります。
それぞれのパラメーターは
- はやさ→かけっこ大会
- ちから→ちから大会
- かしこさ→ずのう大会
- かわいさ→写真大会
に対応しています。
「○○大会に優勝させてくれ」という依頼も結構来るので、モノによってはどうぶつの育てやすさと依頼の締切を天秤にかけて引き受けるか決めることも必要です。
ちなみに、「カメをかけっこ大会で優勝」はもれなくハズレ案件なので舌打ちしていいやつですが、あえて難しい大会で優勝の依頼が成功すると達成感はすごいです。
でも難しいからってその分評判の上がり幅が増えたりはしない。
せつない。
薬の調合・材料収集
薬は依頼での調合が多いですが、この世界のどうぶつは割としょっちゅう病気になるので、薬の材料集めは毎日の日課に取り入れたいところ。
材料は一度採ると2日経たないと生えてこないのと、一つの薬を作るのに複数回調合しないといけないものもあるので、同じ薬の依頼が続くとかなり困ります。
在庫はどれだけあっても多すぎることはありません。
町のショップで売られている薬はめっちゃ高いし、材料は買うことが出来ないのでお金を出すのは最後の手段。
フィールドの隅っこの見つけにくいところにひっそりあったりするので、余裕があるときにフィールドを探索しておくと吉。
毎日地道にコツコツが活きてきます。
モブとの会話も楽しめる
人間だけでなくどうぶつやロボットもしゃべるこの世界。
ストーリーに関わる大事な話以外の会話も結構楽しめます。
「ぼくのご主人はリボンタウンで庭の手入れをしてる」
と話す犬だとか
「弟がペットをたくさん連れ込んで寝る場所もない」
と嘆く人の家が本当に動物屋敷になってたりだとか…
ああ、あのこと(人)ね!
って繋がる瞬間がたくさんあるので、RPGは住人全員に話しかけちゃうタイプの方は大いに楽しめると思います。
突っ込みどころも満載!
やりこみ要素と同じくらい突っ込みどころも満載なこのゲーム。
その中でも特に気になっちゃう点をご紹介します。
治してくれない医者
おばあちゃんが入院している病院でどうぶつも診てくれるのですが、お金をとられる上に病名の診断だけで治してはくれません。
自分で薬作って治せよってことです。湿布一枚すらくれない。
こんなところに入院してておばあちゃんは大丈夫なのか?
尖りすぎてるネーミングセンス
最初に出てくる「あんたいびょう」もよくよく考えるとどうかと思いますが、この世界はネーミングがかなり個性的です。
どうぶつを捕まえると好きな名前を付けられるのですが、デフォルトでランダムに名前が入っています。
ジョバンニとかヒラリーとかはまだいいけど「生きものにつける名前か?」と思わず突っ込みたくなるものが多数。
個人的に一番ツボなのはタコライス。
かなりのスケジュール管理能力が求められる
依頼は5つまで受けられるのですが、珍しいどうぶつの捕獲や面倒な薬の調合を一度に引き受けてしまうと結構な確率で詰みます。
かといって簡単な依頼ばかり選ぶのは効率が悪いので、塩梅が難しいところです。
- お店番が出来る時間
- 外で行動できる時間
- 大会の開催日と受付終了時間
この辺は序盤から把握して行動しないと時間切れで失敗する要因になります。
特に捕獲は出現ポイントがわかっていても運が悪いと丸1日現れなかったりするので、時間に余裕をもって行動するのが大事。
育成も上昇値がランダムなので、依頼の締切と大会の開催日によっては「やっと優勝できるくらいまで育ったのに大会に出られなかった」なんてことになりかねないので注意が必要です。
実現不可能な依頼もされる
先ほども出てきた「カメをかけっこ大会で優勝」なんかがいい例で、毎日しっかり育成して上昇値が全てMAXだったとしても達成出来ない場合があります。
無理難題とはこのこと。
後半になってくるとパラメーターを上げられるアイテム(要するにドーピング)が出てきたり、育成回数が増えたりして達成出来る可能性は上がりますが、評判が上がるごとに依頼の難易度も上がっていくのでやっぱり難しいです。
依頼の内容はランダムで決まるので、お店番開始前にセーブは必須。
「カメでかけっこ」と「ハムスターでちから」は即リセット案件です。無理!
ストーリーのクリアに必要なアイテムが売れちゃう
これがこの作品一番の欠点というべきところです。
ポケモンみたいにだいじなものポケットがあるわけでもないし、困ったことにこれが結構な値で売れちゃうんです。当然もう二度と手に入りません。
もし気付かずそのまま進めると、せっかく見つけた特効薬の材料が摘んだそばから枯れて、どうすることも出来ずに絶望するしかありません。
ある意味セーブデータが自然消滅するより辛い思いをするハメに…
制作陣へ。
せめて うるときに ちゅういがきを だしてください。
過去の私より。
おわりに
いかがでしたか?
ネタバレ防止のためだいぶ端折りましたが、ストーリーは突っ込みどころがほとんど気にならないくらいいい話です。
ブンジもニボシもいい子なんですよホント…
- 動物などの育成ゲームが好き
- リアルな3Dよりドット絵の可愛いイラストが好き
- 住人の依頼をコツコツ解決していくゲームが好き
- テイムやアイテム合成システムが好き
- ゲームはやっぱりRPG派!
こんな方はぜひ一度遊んでみてください。
長くなりすぎちゃうので割愛しましたが、BGMもいいものばかりです!
もはやマイナーすぎるのか攻略Wikiも見当たらないのですが、躓いたらお問い合わせいただければ可能な範囲で対応いたしますので!
「かわいいペットショップ物語」をよろしくお願いします!