「500円玉ができたときだけ」というゆるーいルールで始めて、約3年。
貯金箱は一度もいっぱいになりませんでしたが、このたび500円玉貯金をやめることにしました。
それというのも、小銭の入金用として使っていたゆうちょ銀行が2022年1月17日から改悪してしまうのを知ったからです。
つい先ほど、慌てて貯金箱を開けて閉業前の窓口に駆け込んできました。
改悪の内容をすべて網羅した記事はすでにたくさん世に出ているようなので、私からは小銭(硬貨)に関する部分についてを抜粋してご紹介します。
小銭貯金絶賛継続中の方、入金にゆうちょを使っていた方は早めに入金しておくのをおすすめします…とほほ…
ゆうちょ改悪!具体的に何が変わるの?
改悪の全体像をさらっとお伝えしておくと、主な変更点は以下の5つ。
- 駅・ショッピングセンター・ファミリーマート等のATM利用料金が変更
- 「ATM硬貨預払料金」の新設、利用可能時間の変更
- 窓口における「硬貨取扱料金・金種指定料金」の新設
- 払込みサービスを現金で利用する場合の料金加算
- 一部サービスの料金・手数料の改定
今回はこのうちの2.3番目について解説していきます。
はっきり申し上げて、もう小銭貯金を続ける理由が全くなくなってしまった感が否めません…
「ATM硬貨預払料金」とは
現在のゆうちょ銀行は、ATMでの硬貨の預入や引出にまったく手数料がかかりません。
大手のメガバンクにはないメリットなので、小銭貯金用にゆうちょを使っていた方も多いと思います。
ですが、それももうすぐ終了してしまうのです…
硬貨を伴う「預入」にかかる手数料
硬貨枚数 | 料金 |
1~25枚 | 110円 |
26~50枚 | 220円 |
51~100枚 | 330円 |
硬貨を伴う「払戻し」にかかる手数料
硬貨枚数 | 料金 |
1枚以上 | 110円 |
要するに、今後は1円玉1枚入金するだけでも110円取られてしまうということ。
さらにネックなのは、硬貨の取扱そのものができない時間が増えることです。
預入・払戻しにおいて硬貨の取り扱いができなくなる時間
◆変更前:平日の7時以前と21時以降、土日祝の9時以前と17時以降
◆変更後:平日の7時以前と18時以降、土日祝の終日
もはや普通の会社員はわざわざ有給でも取らないと硬貨を入れるも出すもできなくなってしまうわけです。
あまりにもあんまり。
窓口における「硬貨取扱料金・金種指定料金」の新設とは
「じゃあ、窓口使えってことね?ハイハイわかったよ、家族に頼むかあ…」
と思ったそこのあなた。甘いです!笑
窓口の方ももれなくしっかり改悪されます。
硬貨取扱料金
預入や払込みなど、各種手続きの際に枚数に応じた手数料がかかります。
硬貨枚数 | 料金 |
1~50枚 | 無料 |
51~100枚 | 550円 |
101~500枚 | 825円 |
501~1,000枚 | 1,100円 |
1,001枚以上 | 500枚ごとに550円加算 |
50枚までなら無料ですが、すべて500円玉だったとしてもたった2万5000円。
たったこれだけの金額のために、窓口が開いてる時間を狙って行って、こまめに入金……しないですよね?笑
私みたいにゆるーくやってるうちは貯まるペースも遅いのでいいですが、毎日せっせと500円玉を作って貯めている人にとっては「めんどくさい」の極みだと思います。
金種指定料金
お金を引き出すとき金種の指定ができますが(3000円引き出すのに、1000円札2枚+500円玉2枚にするなど)、改悪後は持ち帰りの合計枚数に応じた料金がかかるようになります。
硬貨枚数 | 料金 |
1~50枚 | 無料 |
51~100枚 | 550円 |
101~500枚 | 825円 |
501~1,000枚 | 1,100円 |
1,001枚以上 | 500枚ごとに550円加算 |
500円玉貯金のために、お金を引き出す段階で500円玉にしている人も多いそうなのですが、今後はそれも難しくなりそうです。
ちなみに万札だけはこの「合計枚数」のカウント対象外ですが、新券(要するにピン札)指定した場合はカウントされますのでご注意ください。
2022年1月17日以降、小銭貯金を続けるのはデメリットしかない
小銭貯金といえば、一時期「意志が弱い人でも続けやすい」貯金法としてもてはやされていました。
- 一度貯金箱に入れてしまえば簡単には取り出せない
- 貯まったお金が目に見えるのでモチベーションが維持しやすい
- 家族全員の節約意識が高まる
このようなメリットに加えて「わりとどこにでもATMがあって、手数料も取られない」ゆうちょ銀行の存在もあって、私自身も含めて多くの人が小銭貯金にチャレンジしていたと思います。
しかし、2022年1月17日以降は入れるにも出すにも手間がかかります。
ここ数年でどんどん普及してきているキャッシュレス決済の利便性を考えると、もはや現金を手元に置かないのが最適解とも言えそうです。
財布の中の小銭を有効活用する方法
私も今ではキャッシュレス決済メインなので、500円玉はおろか小銭が手に入ることはめっきり少なくなりました。
とはいえ、家族に頼まれたおつかいの清算やら駐車場代のおつりやらで、できるときはできてしまうもの。
塵も積もればなんとやらで、これを貯金に回せないとなると置き場所に困っちゃいますよね。
私なんか最近ミニ財布に買い替えたところなので、小銭は10枚も入れたらもうパンパンです。
というわけで、独断と偏見で「小銭の有効な使い方ベスト3」を考えてみました。
よければ参考にどうぞ。
お菓子を買う
1000円以上の買い物でじゃらじゃら小銭を出すのはみっともないのでやりたくないですが、300円くらいの小さな買い物ならまあいいかな、と。
大きな額だとキャッシュレス決済の還元がなくなってもったいなく感じますが、小さな額なら誤差で済みますし。
むしろ「小銭で買える分しかお菓子は買わない!」と決めたらダイエットにもなるかも。
小銭専用の財布に入れておく
現金しか使えないお店っていまだに結構ありますよね。特に飲食店。
友達と一緒にご飯食べに行って、いざ清算しようと思ったら現金のみ!割り勘しようにも小銭がない!ってなると私はめちゃくちゃ焦ります。
一応現金もお札で少しだけ持ち歩くようにはしてるんですが、全員の分を私が払ったとして、手元に残る小銭の山にこれまた困ってしまうわけです。
ということで、万が一のときに備えて「初めて行くお店」や割り勘が生じそうなとき用の財布を用意して、そこに小銭ができ次第ほうり込んでいくやり方です。
募金箱にin
募金箱を見つけたら、小銭を入れる。これで財布の中身も心もすっきり!
お金の代わりに徳を積む(貯める)感じで。
小銭貯金に代わる貯金法は?
長く続けた500円玉貯金でしたが、思いもよらない形で半強制的に終了してしまいました…
今後は「現金を手元に置かない」という考え方がどんどん主流になっていくと思いますが、そうなると貯金がうまくできるか不安だという人も多いかと思います。
貯金するうえで大切なのは「毎月いくら使っていて、最大いくら貯金に回せるのか」をしっかり把握しておくことです。
月に15万しか手取りがないのに「1年で200万貯める!」とか言っても絶対無理ですよね。
なので、まずは「すべて計画通りうまくいったとして、1年でいくら貯められるか」を把握するのが先決です。
そのあたりのポイントについて書いた自己流の超シンプルな家計簿の付け方をのせておきますので、よければ参考にしてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!