【感想】金持ち父さんの投資ガイド:私は小金持ちで十分らしい

感想 金持ち父さんの投資ガイド読後レビュー・書評

つみたてNISAを始めたのがきっかけで、もっとちゃんとお金の勉強をしようと手に取った「金持ち父さん貧乏父さん」。

「余剰資金で株買っちゃってる私マネーリテラシー高杉www」
と調子こいていた鼻っ柱をぶち折る投資信託disが展開されていて見事に撃沈したのですが、そこまで言うならもっと教えてちょーだいよ!とめげずに続編に手を伸ばした次第です。

「金持ち父さん貧乏父さん」の書評もよければご覧ください↓

一通り読み終えて感じたのは「やっぱり私は別に大金持ちにはならなくていいな」ということ。

最初の「金持ち父さん貧乏父さん」を読んでいたときにも薄々感じていたことですが、私の目指す経済的自由と「金持ち父さんシリーズ」で想定されている金持ち像にはかなり隔たりがあるようです。

とはいえ私の目指す「小金持ち」も、現状を考えれば相当努力しないと到達できないところなので、お金を稼ぐための思考回路のトレーニングとして読むにはうってつけの本でした。

私からすると実践するハードルがかなり高めの内容でしたが「経済的自由」「FIRE」といった言葉に憧れがある人は、読んでおいて損はない良書です。

この本はこんな人におすすめ
  • 多少リスクを背負ってでも、効率よく億万長者になりたい
  • お金・法律・ビジネスの勉強を末永く続けていく覚悟がある
  • お金持ちがどんどんお金持ちになる仕組みを知りたい
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マジもんの超☆金持ちになりたい人がターゲット

この本のターゲットは、ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットといった文字通りの億万長者を目指す人と思っていただいていいと思います。

「金持ちの思考回路を学ぶ」という意味では、それ以外の人もぜひ読むべきだと思うんですが、読み始めてから「なんか違ったわ…」とならないために、超☆金持ち目線で語られているぶっ飛びポイントをいくつかご紹介しておきます。

(disってないよ。凡人の私がちょっと引いちゃっただけだよ。)

とりあえず会社作ってビジネス始めよう

いや、「とりあえず」のハードル高くね?

投資の種類とそれぞれのメリット・デメリットは~みたいな話を期待していたのに(それもまあ書いてあったけど)

最初はパートタイム(副業)からでいいからとりあえず会社作って!
よその会社の株を買うんじゃなくて、自分の会社の株を売れるようになれ!

といった流れ。
はーなるほど、とは思うものの、そう簡単に実行できることではありませんね。

「投資するにはたくさんお金がないといけないということはない」という話は「金持ち父さん貧乏父さん」のときから繰り返し書かれていますが、要はお金を生み出すようなアイディアを使って会社を作れって話だったわけです。

今どきパソコンひとつあればできるビジネスなんていくらでもありますけど、これ書かれたの2002年ですからね。

先見の明があるというべきなんでしょうか…実際細々と副業やってる身ではありますが、会社作るところがスタートとかハードル高えです。

☆億万長者になるまでの道のり☆

とりあえず会社作る
→税金で優遇される。支出減る
→ビジネスで稼ぐ。収入増える
→お金を生み出す資産を会社経由で買う
→お金どんどん増える
→金持ちだけができる投資に参加する資格を得る
→もっとお金が増える
→おめでとう!これで君も億万長者だ!

ね?簡単でしょう?…( ´∀` )

二十万ドルなんてはした金!

…とまでは書かれていないですけど。

上記の通り金持ちになりたいならビジネスを起こすのが大前提といった体で話が進むのですが、一方で「たかが二十万ドルのためにビジネスを始めるな」と書かれています。

君の夢がただ二十万ドルの収入を得ることだけだったら、(中略)リスクが大きすぎる。ビジネスを起こそうと決心するなら、たかが二十万ドルを目指すのではだめだ。

(中略)

何百万ドル、あるいは何十臆ドルを目標にするか、そうでなければ最初から何もしない方がいい。

金持ち父さんの投資ガイド上級編 p.96

年収二十万ドルって、仮に為替レート1ドル/100円としても2000万ですよ。

税金引かれても手取り1300万くらい残る計算じゃないですか。

もう十分でしょこれ。
今の生活レベル保ったままなら年にいくら株買える?
S&P500でも全世界でも高配当株でも毎月数十万突っ込んでおけばアーリーリタイアとか余裕なんですが??

結婚も出産もしてない独身貴族の言い分ですけど。
じゅーーーぶんです!よ!二十万ドルで!!


ここまで読んだとき、正直に言うと少しほっとしました。

「あ、私は会社作らなくていいんだ。私は大金持ちになりたいわけじゃないんだ」とはっきりしたので。

「この本を読んでしまったからには、何か大それたことをしなければいけないのでは…?」
「経済的自由を目指すからには、たっぷり時間をかけてお金の勉強を生涯続けなければいけないのでは…?」という謎の恐怖から解放されたのもあります。

そもそも私が投資信託を選んだのは、自分であれこれ個別株の売買するよりお金のことを考える時間は少ない方がいいと思ったから。

経済的自由を目指しているのは、好きなものを好きなだけ買えるようになりたい!とかではなく、お金の心配をして嫌々働き続ける生活をしたくなかったから。

たっぷり時間をかけて、お金持ちになることを全力で追及する「金持ち父さん」とは目指しているところがまるで違ったわけです。

というわけで、そのあと延々と丁寧に解説されているビジネス関連のお話はむしろ楽しみながら読めました。

お金持ちっていろいろ考えててすごーい♪
みたいなノリで読むと、逆にいろいろ夢が広がったり広がらなかったり。

もし大金持ちになれたらしたいこと…

とはいえ、せっかく最後まで読んだからには「自分の人生のお金プラン」について真剣に考えてみようと、今の頭で思いつくお金持ちの生活について思いを巡らしてみます。

お金持ちの象徴というと、高級車・大豪邸・高価なグルメ、あたりですかね。

高級車ほしい?

高級車…ポルシェ?リムジン?とかかな。
車好きな人なら喜んで買い集めそうなものですが、これも実際のところ「資産」じゃないので、完全に趣味の範囲内ですね。

で、私大きい車運転できないんであまり好きじゃないんですよね(笑)
車体感覚掴めないし、出かけた先で車上荒らしとか合うのも怖いし。

いや運転手雇えよって話なんですけど、人が運転する車だと割と酔うタイプなんで、それもちょっと。

わざわざお金払ってする道楽に選ぶことはないかなといふ気持ち。

あと私が住んでるような田舎だと、他にお金の使い道がないので割と高級車乗ってる人多いんですよね。フォルクスワーゲンとかプジョーとかのレベルですが。(高級車というより外車か?)

大体身の丈に合ってない買い物したんだなーって感じの小汚い(失礼)身なりのおじちゃんが乗ってるので、高級車そのものにあまり憧れを感じないというのも大きいかな。

大豪邸…マイホーム…?

テレビとかでもいろんな「夢のマイホーム」特集やってますよね。

ああいうコーナーは結構好きで、現実的には賃貸派ですが「もし建てるならこうしてああして…」と妄想しています。

ただ私…狭いところの方が好きなんですよね(笑)

部屋がいくつもある家とか、壁のない広々としたリビングとか。
好きな人は好きなんだろうけど、私は少なくとも自宅にはしたくないなと思っちゃいます。

あ、そうか!軽井沢あたりに別荘つくれば…
…人がいっぱいいるのも好きじゃない。
というか移動がめんどくさい。だめだ詰んだ。

もし両親がそのときまだ生きてたら、終の住処を建ててあげたいなってくらいですかね。

専属のヘルパーさんとか介護士さん雇って、完全自宅看取りとかできたら親孝行にはなるかな。病院では死にたくないって言ってた気がするし。

美味しいグルメ食べ放題!…

気になった食材やお店にお金を気にせず手を出せる環境にはちょっと憧れますね!

今の価値観だとB級グルメの食べ歩きとかしか思い浮かびませんけど、ぐるナイのゴチに出てくるようなたっかいご飯も好きな時に食べられたら楽しそうですね!

残念ながら身の丈に合わない値段の食事を運よく口にした後はたいていお腹壊すんで、たぶん高級食材を受け付けられない体なのが残念ですけどね!!(食べすぎとかじゃないです)

というか、舌が肥えるとそれまでおいしく食べれてたものが美味しくなくなったり、その辺のお店じゃ満足できなくなったりでデメリットの方が大きいような…?

テーブルマナーとかドレスコードとか気を遣う場所で食べるコース料理より、家族や友達とげらげら笑いながら食べるポテチが好き。

まあコース料理いうてやっすいホテルのしか食べたことありませんけど!
それですらお腹壊しますけど!あかんわ!

推しに貢ぐ

こ れ だ !

有り余るお金を!推しに!
推しの存在する世界を存続させるために!使う!!

欲望の赴くままにガチャ回し―の!
イベントのランキング上位狙い―の!

使いどころのないグッズとかブルーレイの限定特装版とか、交換なしで食玩のシークレット出るまで買うとかもやってみたいね!

というかもはや株買い占めて、運営を思うがままにできるのでは!?

大金持ちすごい!!
早く金持ちになりたーい!!

……いや、違うんや。

私が求めているのはそんなことでは…

完全に思い通りにならないからこそ惹かれる魅力というか…

フィクションの世界に入り込むと同時に、3次元の側からその幻想を愛でていたいというか……

ああああああああああ(語彙の喪失)

【感想】金持ち父さんの投資ガイド:おわりに

仮にお金持ちになったところでそのお金をどう使うかがいまいちつかめない私にとって、経済的自由は「働かなくても生きていける権利を得ること」でしかないのがはっきりしました。

本書の中ではお金が足りないことと同じくらい、お金がありすぎることも問題だと書かれています。

株をかじり始めた今でこそ、有り余るほどお金があるなら使い道が決まるまでとりあえず株に突っ込むかーと思えますが、当然ながらそれ自体がお金を稼ぐ目的ではありません。

ビジネスを起こしてリスクを背負ってまでお金を稼ぐモチベーションが生まれないし、なにより稼げたところでろくに使えないまま死ぬか、湯水のように使い果たすかの二択なんですね。

というわけで、副業と本業でちょっとずつ稼いで投資信託買って、身の丈に合った小金持ちを目指してがんばろうと思います。

おわり!

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